最後の言葉/Last Word

ライトノベルの感想・書評を思うがままに

わたし、二番目の彼女でいいから。 感想

年単位でブログ書いてなかったのに5月連日更新

 

書きたい気分になったから筆を取ってるのですが、ちゃんとアウトプット増やしていきたいので、また再開しても良いですね

 

さて電撃文庫の「わたし、二番目の彼女でいいから。」が9巻で完結しました

退廃的で冒涜的な三角関係のラブコメとして1巻から話題になり、破滅に突き進んだ高校生編を経て、更に泥沼に落ちていく大学生編とかなり楽しみました。

 

WHITE ALBUM2や彼女の妹とキスをしたのように、こういうインモラルな三角関係のラブコメ作品、キャラクターの情念が籠っていて好きなんですよね。(WA2はインモラルとはまた別か…?)

 

なんにせよ目が離せない作品で無事完結して良かったです

 

最後の桐島の選択の意図は?

9巻、いよいよ最後に橘ひかりと早坂あかねの2人を選ぶという展開の中で、最終的に示されたのは以下の状況だと思っていて

 

・どちらかを選べばどちらかは深く傷つく

・どちらも選ばなかったとしても2人は深く傷つく

・どちらを選んでも桐島はきっと幸せになる

・2人の間に優劣はない

・桐島が選ぶ以外に決着を付ける方法はない

 

桐島からすると2人を好きな気持ちに差異が無いからこそ、選択をする桐島にとってこれは非常に心理的負荷が高い選択なんだと思います

選んだ方が幸せになる事よりも、選ばなかったことによりどちらかを地獄に突き落とす事になる。

 

そんな選択を迫られた中で、最終日に橘ひかりと出会い、一緒に東京に帰るバスのチケットを受け取った。

その状況で時間が過ぎて選べなかった結果、自動的に橘ひかりを選ばなかった。その選択と同じ行動を取った事になった事に桐島が気づいたその時、橘ひかりへの手紙を書いて海辺の街に行ったのだと思います。

 

この辺はXで色々と会話している中で自分でも整理したり、気づきを得られた部分で早坂あかねの2番目に好き、という言葉もただ単にタイトルを回収した、という事ではなく電車を降りた桐島の顔を見た上での言葉だったのかなと

 

最も話を深ぼると橘ひかりと早坂あかねが桐島に求めていた姿と桐島の人間性を鑑みた結果、イフなんてものは存在しなく、この物語はこのように帰結する。そのように西条陽先生がきっちりと示しているという事だと思うので、この後味含めてしっかりと受け止めたいと思っています

 

過去に読んだ破滅的なラブコメの中で、ここまで限界を越えてどちらかが破滅するしかない三角関係を最後まで描き切った本作品に感謝を

 

破滅的な中で笑いをくれた浜波がいてくれて本当に良かった

ディメンション凸ラバーズ 感想

ディメンション凸ラバーズ、GWの期間にクリアしました。

今エロゲ界隈で話題になっているこの作品ですが、実は発売日に買ってたんですよね。

 

年1本程度しかエロゲを買わなくなって積む事も増えていたけど、本当になんとなく興味が湧いてCRYSTLiAのファンの友人に押されたこともあり買う事に

 

ポケモンの予選などに注力してたので本格的なプレイはGWに入ってからになりましたが、久しぶりにとても楽しめました。

 

作品全体の感想

話のテンポが良いファンタジーバトル作品で、最初はちょっと専門用語が多いな?とは思ったのですが、あまりそこをこねくり回さず物語に入って行きやすかったです

 

話のテーマも真剣ではあるけれど、雰囲気が重くならず、キャラの掛け合いが面白くて感動大作というよりエンタメに寄った、楽しみやすい作品だと思いました。

 

エロゲだけれどラブコメ要素よりも少年漫画的なバトル要素の方が主軸になっていて、「反現実」というSFチックな要素を上手く纏めているのも良い。

 

軽いエンタメ作品に見えて、ちゃんとファンタジー部分の作り込みがしっかりしているんですよね。各ルートの描写したいテーマもちゃんと決まっていて、ライターの力量を感じさせる作品。ヒロインもそれぞれ違う魅力がきちんとあって全員可愛かった。

 

話のボリュームも20時間ちょいと、昔だったら物足りないと思う文量だったかもしれないけれど、その分話がテンポよく進んでいってだれずに楽しめました。

 

攻略した順番は華淡、ソフィア、水仙、桜

桜がメインなのは分かっていたので、ルート分岐の選択肢を逆順から選んでプレイ。

以下は各ルートの感想

 

華淡

恋愛のルート。ギャル系の後輩キャラの華淡がとにかく可愛い

軽いノリやボケ方が可愛いんですよね。2人の掛け合いとしては一番好きかも。

主人公が抱いた「愛」がテーマでヒロインとの絆が一番描写されていたかも

 

グランドエンド以外だとエンディングとしては一番好き。

小悪魔な華淡も良いけど、落ち着いておしどり夫婦となった2人も良い…

 

ソフィア

友情のルート。

社会経験に乏しい主人公が初めて出来た友達

ソフィア、とにかく明るくていい子なんですよね。距離感も近いしこんな太陽みたいな人間、いたら惚れてしまう。

めちゃくちゃ真面目なんだけれど、対人関係がポンコツな槐と絡むと思いもよらぬ方にちょっと暴走しちゃうような、そんな関係が面白い

羽鳥ミオと3人の友情が良かったです。初めて友を手に入れた主人公が変わっていく、そんな清々しいルート

 

でもこうなるとミオのルートも欲しかったな…

 

水仙

家族愛のルート。

槐が一番大切にしているのは、他のルートでも妹の水仙なんですよね。

そんな一番大切なものさえあれば、他には何もいらない。そんな槐の心を深堀したようなルートでした。

崩月三兄弟にフォーカスが当たって、清楓のどうしようもない心の隙間などいろんな策面が知れるルート。

話としては何も解決していないのだけれど、一番大切なものを守ることができた。こういうエンドもありだと思います

 

本作のメインヒロイン。

CRYSTLiAといえば白髪ヒロインなんですよね(偏見)

 

対人関係の距離感が分からない2人のカップル、見ていて面白かったです。

2人が惹かれたのは作為的な運命だったかもしれないけれど、2人が過ごしてきた時間に嘘はない。そんな強いメッセージが眩しくて良かった

 

グランドルート

これまでの敵を全て仲間にして、完全なハッピーエンドを目指す、そんなグランドエンディングを目指すルート。

自分はハッピーエンド、好きなんですよね。還付無きハッピーエンドを目指す、そんな構成が嬉しかった。

全キャラクターが勢ぞろいして、共闘する姿が熱かったのは勿論だけれど、最後の最後に黒列車が明かした真実が良かったですね。

 

遠い次元から、槐の魂に惹かれてこの次元にたどり着いた黒車掌。

冷静に考えて世界が滅びた原因が自分にある、と言われているようなものなのに、それに対して黒車掌を攻めず、好奇心旺盛で寂しいなら一緒に未知の次元まで行ってしまっても良い、そんな風に言っちゃうのが主人公の槐のキャラ立ちとして納得しちゃう

 

それでも最後、桜が槐を迎えに来たシーンは感動的で無感情な桜が感情をむき出しにして語り掛けるシーン、とても良かったです。

 

幾千万の時を越えて、ついに目的の地に黒車掌もたどりつくことができ、本当の意味で登場人物全員が救われた、完璧なエンディングで満足しました

 

最後に

久しぶりに新作エロゲをプレイしましたが本当に面白かったです。

めちゃくちゃ感情を動かされたり、没頭するような作品ではないのだけれど、今の時代のエンタメとしては120点の作品だと思っていて、界隈での圧倒的な高評価も納得。

 

エンタメ性に寄せる、テンポ重視、完璧なハッピーエンドと超かぐや姫!のヒットにも通じるところがあるのかな、とは思いました。

 

こんな作品に出合えるならまだまだ定期的に新作買っても良いかもなって思います。

 

ライターの方の連載中のラノベ、こちまつもせっかくなので読んでみようかな

(1巻の途中で積んでる)

 

刀シリーズと同様にディメンションシリーズとして派生作品も出るかもしれないので期待して待つことにします

このラノ2026に投票しました

このラノ2026の投票が始まっていたので投票

だいぶシステムが便利になりましたね

 

自分は以下の作品に投票しました

 

1位: 白き帝国 / 犬村小六 (ガガガ文庫)

2位: 宮澤くんのとびっきり愚かな恋 / 中西鼎 (電撃文庫)

3位: 異能アピールしないほうがカワイイ彼女たち / 榛名千紘 (電撃文庫)

4位: あそびのかんけい / 葵せきな (ファンタジア文庫)

5位: 君の先生でもヒロインになれますか? / 羽場楽人 (電撃文庫)

6位: わたし、二番目の彼女でいいから。 / 西条陽 (電撃文庫)

7位: 無職転生 ~蛇足編~ / 理不尽な孫の手 (MFブックス)

8位: 炎上してるVTuberを擁護したら、クラス1の美少女に告白された件 / わたり (オーバーラップ文庫)

9位: Tier1姉妹 / 紙城境介 (角川スニーカー文庫)

10位: 今さらですが、幼なじみを好きになってしまいました / 丸戸史明 (電撃文庫)

 

どうしても最近読んだ作品に引っ張られがちではあるんですが、寝食忘れて読み漁った作品として、1位は悩む余地なしで白き帝国を選びました。

 

どんどん盛り上がる群像劇の戦記モノなのですが、最新の5巻が物語の一つのクライマックスで、本当に熱い物語だったので文句なしの選出です

 

想いを継ぐ宝珠と、それぞれが宝珠を継承した意味を宝珠に込められた文字から、考えさせられて、この先の展開もワクワクします

 

宮澤くんのとびっきり愚かな恋は単純に文章力の強さで引き込まれましたね。愚かな行為からずぶずぶと抜け出せない様も良い

 

3~5位の新作ではラブコメの中で新鮮な切り口、魅力を感じたものを中心にピック

少年少女が抱えるアイデンティティの持ち方、時系列をバラバラにした構成と様々なダブルミーニングの使い方、年上ヒロインの新たな魅力、とどれも魅力的でした

 

6位以降で1個ピックアップするとすれば、8位の「炎上してるVTuberを擁護したら、クラス1の美少女に告白された件」で、アコの配信姿が容易に想像出来ちゃうのと、俺が守護る構文がネタにして擦られる展開が、めちゃくちゃリアルに想像出来て笑ってしまったので、凄い印象に残っています

 

結果が明らかになるのも楽しみですね

これからも面白い作品が楽しめますように

魔法少女ノ魔女裁判 感想

巷で話題の本作、クリアしました。

 

ダンガンロンパ逆転裁判も数多くやっていて好きなシリーズだったので、似たジャンルの本作も気になっていたんですが、先週すいれんさんが関東に遊びに来た際にプッシュされたので、せっかくなのでプレイ

 

ネタバレが重い作品なので感想を書くべく久しぶりにブログにログインしました

 

【物語全体の感想】

「裁判」ではなく「魔女裁判」である事がキーのゲーム

1週目のエマ編は魔法少女たちが牢屋敷の中で殺人事件を起こした「魔女」を「裁判」で裁いていく、という当初の想定どおりのもの

 

一方で二週目のヒロ編からは常に事前投票で捜査パートが無くなり、証拠を集めて裁判に臨むのではなく、嘘をついて偽証したり、裁判としてはめちゃくちゃになっていくのだけれど、口先で丸め込んで裁判を進めるやり方が現実の「魔女裁判」になぞらえているのかな、と感じた

 

そしてラストの3週目の裁判、ヒロが少女たちを「魔女」にするための「裁判」を展開する、といった形で「魔女裁判」というタイトルを二転三転させながら物語を展開させる構成はとても上手いと思った

 

捜査パートや日常パートがシンプルで20時間程度に収まったのも非常に良いポイント

話のテンポがめちゃくちゃ良いし、没入感を阻害するような変なQTEなどもなく、ノベルゲームとして完成度が高くてとても良かった

 

ノベルゲーム、全盛期に比べて目立つ作品は少なくなったけれども月姫リメイクも非常に良かったし、魅せ方を上手くすれば今でも通用出来る作品が作れるという事なので、エロゲ育ちである事を差し引いても、これからも応援し続けたい

 

メタ的な話にはなるけど、犯人となった少女たちの原罪が明かされていく展開のため、後半になるとおおむね誰が死んで誰が犯人なのか、明らかになっていないキャラクターから察しがつくようになってしまったのもあって、後半の方が謎解きとしては簡単になったと感じてしまった

 

キャラグッズをあれだけ売ってるから、エマ編で早々に死んだキャラは後半まで生き残るのかな、ともある程度察しがついてしまったり

 

一方で裁判の演出はヒロ編に入ってからの方がとても好き

特にエマとヒロのカットインが交互に入る裁判の展開は新旧主人公が対決したり、並び合うような構図になっていてとても良かった

 

あとは話の展開的に1週目、話が全然明るみにならない中で生存者が少なくなっていったので、最後に明らかになっていなかったエマの魔法で死に戻りして2週目なんだろうな。と思ったら、エマが最大の悪役としてヒロ視点の物語が始まったのは良い意味で裏切られた

 

【好きなキャラなど諸々】

・桜羽エマ

1週目、前向きで毒の無い主人公でありながら最後に託された魔法とその罪が明らかになり、エマが悪役という視点でヒロ編が始まる。という形式で立場が急転換する面白い立ち位置の主人公

 

・二階堂ヒロ

本作の真の主人公

正しくある事に囚われていて融通が利かない部分があるのに、2週目で交流を経てどんどん人間味が出てくるところが好き

 

「正しくある」ためにエマを忌み嫌っていたのに、徐々に真実が明らかになる中で変わりゆくエマとの関係性が好き

 

ノアがアンアンを殺してしまった裁判は1~2週目の裁判で一番好きな裁判で、エマと共犯になって物語を明かす道のり、ノアに最後に泣きついて心情を吐露するヒロ、どちらも非常に良かったです

 

・橘シェリ

精神が壊れてしまった天真爛漫少女

緊迫で殺伐とした物語の中で、常に場違いに明るく裁判を動かしてくれるキャラクター

人の痛みが分からないながらも、一番思いやりに溢れる、心に響いた良いキャラでした

1週目の魔女裁判の結末、ラストの魔女裁判での問いかけ、どちらも胸に刺さりました

 

精神的にも肉体的にも強すぎるため、まともに退場させる事が難しい。本作の最強キャラクター

 

・氷上メルル

最初から狂っていた魔女の少女

エマ編、気弱なのに助手みたいな立ち位置にいて不思議に思ったけれど、最後に真相が明かされて一気に納得

ストレスを与えるために頑張っていたんですよ、などと狂った事を正々堂々と言い続けるシーンは背筋が震えた

3週目でコロっと最初に魔女化して便利なキャラクターになるのも引き続き歪んでいて好き。でもそれは魔女に育てられたゆえで彼女の境遇からすると自然な事なんですよね

 

エマが助手となるBADエンド、結構綺麗なエンドでBADの中で一番好き

 

最後にユキの後を追う姿も解釈一致で良かった

 

・城ケ崎ノア

癒しになってくれる不思議系少女

ノアとヒロの対決は本当に名シーン。あまり裁判に関わってこないキャラクターだったのに、ヒロとエマが話をかく乱しようとするところを、理知的に返すところはメルルと同じでそのギャップに驚かされたと同時に胸に響いた

 

2章序盤のヒロと同行していたシーンも最後にちゃんと回収され、シェリーと同様に魔女にならずに消えていった処刑シーンとして心に残っている

界の軌跡の感想とファルコムに対するお気持ち

最近、ラノベの感想はTwitterで書くだけになっていたので久しぶりの更新になりました

 

今回は自分が長年楽しんで追い続けている英雄伝説、軌跡シリーズの最新作 界の軌跡をクリアしたのでそれについて書いていきます

 

  • 前提と期待

軌跡シリーズ4作目の黎の軌跡、1作目は15年以上続くシリーズの中で掛け値なしの最高傑作だと思ったんですよね。

 

黎1はこれまでの軌跡シリーズの良さであった群像劇のシナリオが原点回帰しつつ、とても良かったんです。

警察、士官学校とクローズドな舞台から謎の便利屋に主人公の軸をずらす事で、色んな属性のキャラクターたちが仲間になり、その多様さがカルバード共和国という多様性あふれる舞台にもマッチしているんですよね。

 

そのうえ閃の軌跡シリーズが本編で4作と完結まで非常に長引いた上に、1~3の終わり方が全て区切りが悪いものだったのに対して、黎1はアルマータの話をメインテーマとして、ストーリー全体としてはゲネシスの由来などを残しつつもアルマータとの物語を完結させ、区切りのいいところでちゃんと終わらせてるんです。

 

これは閃の反省を活かしていて、本当に良い作品を作ったと思っていました。

 

その期待を胸にプレイした黎の軌跡2は逆にシリーズこれまでの作品でぶっちぎりのワーストな出来だと自分は思いました。

 

区切り良く話がまとまっている、ところだけは評価できるものの、時を巻き戻してタイムリープしてやり直す3部のメインシナリオが本当に良くない。

何度もあっさり全滅してタイムリープするシナリオの都合でキャラクターが無能に見えてしまいます。黎1での活躍や、積み重ねてきたはずの経験はなんだったの?と思わされて仕方がない。シナリオありきでキャラが浮いているように見えました

 

その上、物語の黒幕・ラスボスが唐突に出てきたうえでに本当にどうでもいい。

ちゃんとラスボスの格があるように描写してください

 

その辺のストレスがたまりながら、本筋の話は最後のゲネシスを集めただけで何も進んでない上に、世界の謎も何も明らかになっていない…

 

レンやカトル、アーロンなど主要キャラの掘り下げをするのはいいんですが、それしかやらないならファンディスクとして3rdや創みたいに番外編としてやればよかったのでは?

 

ただ、まあそんな不満は覚えつつ、最後はNext Final Chapterと出たので、閃が4作に長引いた反省はちゃんと生きていて、ここから次の1作でちゃんと風呂敷は畳むんだなと。

黎1は良かったわけですからね。ちゃんと3作目はファルコムに対してまだ期待していた中で3作目として界の軌跡が出ました

 

  • 良かったところ

シナリオの描写と盛り上がり

黎2で一番不満に思っていた、シナリオの都合でキャラクターの魅力が損なわれるようなシーンはなく、むしろ要所要所のエピソードの盛り上がり方は黎1と同等以上に本当に良かったです

特に3作品目にもなるとキャラクターへの愛着も沸くし、これまでの因縁の積み重ねとか、その辺がより展開を魅力的にさせますよね。そこに盛り上げる音楽もあいまってここは本当に良かったです

 

  • 悪かったところ

一方で大筋のストーリーの進まなさと不必要な引き延ばしは本当に萎えてがっかりしました

 

最後のぶつ切りで投げっぱなしになる、閃3の再来のようなエンディングの内容に関しては納得しているんですよ。

 

ゲネシスの時間に纏わるエピソードの数々や残された至宝の属性、空から散りばめられている世界がループしている事を示唆する要素などから、共和国の物語を進めていく上で、このエンドが訪れる事自体はまあ納得しているんです

 

ただそれをやるなら黎2でここまで出来ましたよね?

黎2はゲネシス1個集めただけで何も謎は明らかになっていないし、界はゲネシス8つ集めたうえで世界の真実に迫ったのは良いんですが、謎はわかってもストーリー自体は時間軸にして3日とほぼ進んでないんですが…

 

界はリィン、ケビンと過去主人公を起用して2人をサブルートとして設定したことで多様な方向から謎に迫るような構造だったのは良いんですが、最終的に全員が対面したシーンがプロローグだけってそんな事あります?

 

本筋であるヴァンたちに絡まず、謎を明らかにするための役割だけだったらわざわざ3ルートにする必然性はなかったですよね?無駄にキャラと描写を増やして引き延ばしただけにしか見えないです

 

その上、ヴァンもリィンも共和国に来た目的自体は投げっぱなしで終わって次回作は出るかもわからない。こんな雑な扱いでいいんですか?

庭園システムも創で評価良かったのはこれが閃完結したあとのファンディスク的な作品だったからであって、本筋でやってほしいわけじゃないんですが

 

黎2も界も引き延ばしのために本筋と関係ない要素ばかり入れてきて無駄にボリューム増やしているだけで、まるで話を畳む気がない事がわかり、閃の軌跡が必要以上に長引いてしまった事に対して反省をしたんだな、という黎1をプレイしたときの自分の評価が勘違いだった事に気づかされて絶望しています

 

なんなら次の4作目で話が纏まる気がしないので最低5作はあるんじゃないでしょうか。

4作かかった閃から悪化してますね。本当に救えない

 

何より気に入らないのが、Next Final Chapterとわざわざ黎2で表示しておいて、投げっぱなしエンドをしたことですね。

界の軌跡がFinal ChapterだけどFinal Chapterは1作じゃなくて界3まであるよ!って事?ユーザーを馬鹿にしてませんか…?

何も言われなければ黎2終わったときに次で纏めてくれるなんて思いませんでしたよ。まだギリギリ閃の反省をして終わらせる気があるのかな、とうっすら感じていた期待が吹き飛びました

 

今回のエンディングによると次がヴァンの最後の物語だそうですが、勝手にしてください

 

 

界の軌跡をプレイしている最中は正直楽しんでいて、プレイ中にどんどん苦痛になっていった黎2とは違うんですが、最終幕に入ってから投げっぱなしで終わる事を察したあとの怒りと絶望が凄すぎて感情が溢れてしまい筆を取りました

 

割と本当に絶望したので次回作は買わないかもしれないです。

このラノ2023の投票

このラノ2023の期限が迫ってたので、悩んだ末に投票しました。

自分が投票したのは以下の5作品です

 

1位 転生王女と天才令嬢の魔法革命

2位 この△ラブコメは幸せになる義務がある

3位 第七魔王子ジルバギアスの魔王傾国記

4位 透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした

5位 オーク英雄物語

 

今年読んだ作品で一番心に残ったのは「転生王女と天才令嬢の魔法革命」

アニメ放映と同時に漫画版を読み、そこから原作を読んだのだが、アニスとユフィの2人の両方が主人公としてちゃんと確立していて、互いに支え合う関係として成り立っている姿が本当に読んでいて尊かった。

 

百合モノでてぇてぇ、と尊い感情をミーム的に表現する事は多々あるが、本当に尊いという感情になった作品は転天が初めて。

やはりキーは3巻でこれまで引っ張り、振り回す立場であったアニスが弱みを見せた事に対して、ユフィが自ら行動してアニスを救い、最後に押し倒すシーンだと思う。

今年で言えば物語のクライマックスであり、一旦の結末を迎えたと言って良い6巻も集大成として素晴らしかったし、今後も応援していきたい作品

 

新作だと個別に記事では触れていないが、GA大賞の「透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした」は短編のラブコメとして非常に完成度が高く、話に一気に引き込まれた

目の見えない、病弱なヒロインを題材にしたありふれたテーマではあるものの、ヒロインの心の揺れ動く描写や、好きになる過程が丁寧に示されていて、とても心に残る作品。

エンディングの締め方もとても良かったと思う。

 

ブコメだともう1作品、今年完結した「この△ラブコメは幸せになる義務がある」も挙げているが、やはりラブコメは作品の中のテーマの広がりが限定的なので、短~中編でしっかりと物語を構成した方が面白い作品になるな。と改めて感じる

 

今年は電撃文庫30周年という事もあり、まだまだ懐かしい作品が控えているので楽しみにしています

この△ラブコメは幸せになる義務がある。 感想

電撃文庫のラブコメ作品、この△ラブコメは幸せになる義務がある。が今月発売の4巻をもっと無事完結。

榛名先生、お疲れ様でした。

 

タイトルの通り、ダブルヒロインの作品で、ダブルヒロインの物語は主人公が誰を選ぶのか?という事に焦点が当たる作品が主だと思うのだけれど、本作はタイトルで清々しいくらいに明示している通り、最後はダブルヒロインの両方と結ばれる作品。

 

恋愛相談をしていくうちに、相手に惹かれていって…という話も王道ではあるものの、ヒロインの凛華がヒロインの麗良が好きだという事を、主人公に気づかれて相談して…という、ちょっと変わった恋愛相談から物語が動いていて、王道な大筋でありながら、この作品ならではの独自性が多くあってとても新鮮な気分で読めた。

 

本作はダブルヒロイン、というよりも正確にはこの3人の中での実質的な主人公はきっと凛華で、凛華が天馬との出会いをきっかけに成長していき、そして3人で幸せになるという答えを見つけるという物語。

 

最後のクライマックスで2人を呼び出し、ずっと心の中に秘めていた想いを打ち明けるシーンは、凛華の成長を感じると共に、その選択肢を選ぶ事が出来て3人にとって本当に良かったと思う。

 

エピローグで少し語られていた、3人のその後の生活も気にはなるものの、話がダレずに綺麗に完結まで持って行った榛名先生に感謝

次回作も楽しみにしています