ようこそ実力至上主義の教室へ ２年生編５（ネタバレ有）

たまにはちゃんと最新作についても。

衣笠×トモセシュンサクの大人気シリーズ

暁の護衛の頃から知ってるコンビだけれどラノベの方が向いてると思う。

2年生編も2学期と中盤に差し掛かかり、特別試験もハードになって来たところで今回のあらすじを読み、満場一致試験の中で誰か1人を退学にする流れになるだろう。そしてそこで櫛田と対決するエピソードを回収するんだろうな。とはあらすじを読んだ誰もが想像していたはず。

実際に前半もそういう伏線をちゃんと貼りながら進むし、満場一致試験もその通り進み、最後に櫛田との対決になだれ込むが、最後の最後に佐倉愛理を切り捨てるという展開は読めなかったし、驚かされた。

実際に櫛田桔梗というキャラクターのポテンシャルは十分高いし、堀北の決断自体は理解出来る。ただ読者からも少なからず好かれている寄りのキャラクターだったであろう愛理を親交がある清隆自ら切るとは…

メイン寄り(のサブ)キャラクターの退場は初めての事で、次巻以降のクラスの雰囲気も気になるし、いよいよ話が後半戦に入り本格化していくのだろう。

ただどうしても話の世界観として疑問に思う事があって特別試験の負荷が凄いように描写されているのに対してAクラスのメリットを感じないんですよね。望む進学・就職先を用意する。というならキャラクターそれぞれがみんなどうしても望む進路に行く強い動機付けが必要だと思うんですが、いまいちそれを感じられないキャラクターが多くてギャップがある…

まあいずれにせよ清隆が「高校生活」を体験しようとして、まさしくその象徴だったグループを自ら表に立って切るようなアクションを取ったのは大きなターニングポイントになりそうなので、楽しみにしています