最後の言葉/Last Word

ライトノベルの感想・書評を思うがままに

この△ラブコメは幸せになる義務がある。

電撃文庫金賞の新作ラブコメ

 

主人公の天馬はひょんなことから、クールな美少女の凛華がクラスのマドンナである麗良が好きな事を知ってしまい、そのサポートをしていく間に麗良から好意を持たれてしまう、ちょっと複雑な三角関係になぜか陥ってしまい…?というあらすじのラブコメ

 

クール系のヒロインでありながら、実は暴走気味でポンコツな一面もある凛華

純真爛漫で天使のようなヒロインの麗良

 

凛華は幼馴染の麗良を溺愛しているものの、それを麗良の前では出せず、想いを自覚し始めた時から疎遠になっていたところ、その想いの真剣さを知った天馬は2人の仲を取り持つサポートをしていく

 

だがそのサポートをしていく間に麗良は天馬に惹かれていき、、、と全員の想いがすれ違う形の三角関係があらすじまでの内容であり、スタート地点

そして凛華もサポートを受けていく間に天馬の事を好きになった事を自覚し、物語が動いていく

 

2人のヒロインが主人公の天馬を好きになる過程と描写がしっかりと描かれており、その上でそれぞれのタイプが違う魅力が精一杯描かれており、その中でも特にギャップの描写がとにかく上手くて、それぞれが惹かれていく様が非常に良い

 

近年はドロドロとした感情によりフォーカスした三角関係のラブコメも増えてきているが、本作はラブコメのコメディ寄りの要素が良い具合に入っていて、読み進めやすいところもある

 

3人の関係は色々とこじれた少し歪つな三角関係であり、ちょっとほろ苦い気持ちも含まれると思う

それでもタイトルの通り、この3人の△ラブコメが幸せな結末を迎えられる事を楽しみにしている