最後の言葉/Last Word

ライトノベルの感想・書評を思うがままに

私の方が先に好きだったので。

GA文庫の12月の新作。

 

ジャンルは三角関係ラブコメ

まだ未練が残ってる元カノから自分の事が好きだという親友の女の子を紹介され…というお話。

 

主人公の安芸玄と元カノヒロインの加二釜小麦は互いに未練を持ちながらすれ違っているじれったさを軸に展開しながら、お互いが互いの未練を断ち切ろうとして、なかなか断ち切れない。

 

小麦は未練を断ち切るためにも玄の事が好きだと言う親友の桜子に協力して未練を断ち切ろうとするのだが、桜子を通じて接する機会が増えるたびに逆に断ち切ろうとした想いが膨らんでいく。

 

玄と小麦は両片思いの形で、この2人の関係は見ていてじれったいのだが、そこに純真爛漫な桜子が入ってきて玄と付き合う事になり、2人は正しくあろうとするのだが、ボタンを掛け違っていき、、、、

 

という展開であらすじ通り話を進んでいくのだが、エピローグで明かされる桜子視点のインパクトが非常に強烈。ネタバレ込みで書こうかと思ったが、興味を持った方はぜひ読んでみて欲しい。

 

最後の見開きでタイトルを回収する構図も非常に良い。

葛藤し、泥沼へと落ちていく3人の行く末がどうなるのか。続刊を楽しみに待つ事にしたい

 

余談だが電子書籍のアプリだとこの様な見開きを使った演出文庫本とズレてしまって期待してる表現とズレちゃう事があるのが勿体ないと感じる事がある。

ブラウザで読む場合は基本文庫本のページ割なので問題無いのだが読む快適性だとアプリが勝るんだよな…

なんとか技術的に上手く対応してくれると良いのだが