最後の言葉/Last Word

ライトノベルの感想・書評を思うがままに

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。 感想

久しぶりに新刊の感想でも。

 

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。

こちらスニーカー文庫の10月新刊であり、「とってもカワイイ私と付き合ってよ!」の三上こた先生の新作になる

 

作品のあらすじとして、タイトル通り小学校から5年間の付き合いを続けてきた、親友に対して高校進学を機に恋愛感情を持ち、告白しようと頑張るのだが、距離感が近づきすぎて上手く行かず、、、一方悩んでいるところに対して、ヒロインも同じ事を悩んでいて、、、というもの。

 

両片思い+幼馴染という事で、既に付き合ってるのでは?と思わせるような自然なイチャつきっぷりや、互いに色々と策を巡らせるけど上手くいかないじれったさなど、テンプレのポイントはしっかりと抑えられている。

特に三上こた先生はカップルの掛け合いの描写がとても上手くて、見ていて思わずふふっとなるようなコメディ色高めのテンポが良い会話が、2人の仲の良さを面白く描写出来ていると思う。

 

そんな中で、5年続けた親友の2人だが、中学卒業を機にそれぞれ打ち込んできたソフトボール、野球を辞めており、辞めるきっかけとなった思いやす、互いに対する引け目といった、互いに隠している後ろめたい感情もそれぞれ抱えている。

 

親友だからこそ言えない、そんな葛藤を乗り越えて絆が深まった2人の今後の物語を楽しみにしている